記事: 一番効果があるシワ改善成分とは?
一番効果があるシワ改善成分とは?
こんにちは、スプレーゼ研究開発部です。
さて、今日はシワに効果的な成分について、
少し専門的な話をしたいと思います。
ぜひ、今後のスキンケアのために、参考にしてみてください。
実は日本の法律の中で、シワに効果があると
認められている成分は5つほどしかありません。
「有効成分」という形で厚労省の関係機関であるPMDA(医薬品医療機器総合機構)の
審査を経て認められたものです。
その5つを、順番に紹介しつつ一番効果が高いものは何か見ていきたいと思います。
①ニールワン(ポーラさん、2017年1月承認)
ポーラさんが開発した独自成分で、ポーラさんしか使えません。
メカニズムは、好中球エラスターゼという酵素の働きを阻害して、
コラーゲンなど真皮の成分が分解されるのを抑える、というものです。
②レチノール(資生堂さん、2017年6月承認)
レチノールという成分自体はみんな使えますが、
「シワ改善効果があります」と訴求していいのは
今のところ資生堂さんだけです。
メカニズムは、表皮でヒアルロン酸やコラーゲンの
産生を促進する、というものです。
③ナイアシンアミド(コーセーさん、2018年9月承認)
汎用的な原料で、これはどのメーカーさんでも
シワ改善効果を訴求できます。
最初に承認を取得したのはコーセーさんで、
今はいろいろなメーカーさんが使っています。
メカニズムは、表皮のバリア機能を強化しながら、
真皮のコラーゲン産生も促す、というものです。
詳細なメカニズムはまだ完全には解明されていません。
④VEP-M=dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウムM(メナードさん、2023年承認)
ビタミンEの誘導体です。
メカニズムは、セラミドとヒアルロン酸の産生を促進して、
肌の水分保持力を高める、というものです。
⑤ライスパワーNo.11+(勇心酒造さん)
もともとのライスパワーNo.11は
2001年に「皮膚水分保持能改善」で承認された成分ですが、
進化版のNo.11+として、シワ改善効果が新たに認められました。
メカニズムは、表皮のヒアルロン酸や、
基底膜・真皮のコラーゲンを増やしつつ、
セラミドの産生も促す、というものです。
この中でどれが一番効果が高いのかというところですが、
結論から言うとレチノールです。
普段はあまり断言しないのですが、
これはデータが揃っているので
断言してもいいのではないかと思っています。
なぜそう言えるかというと、シワ改善のデータについては、
必ずこの試験方法で試験しなさいというガイドラインが決まっていて、
みんな同じ試験方法で試験しないといけません。
その結果、レチノールが一番効果が高いのです。
(ちなみに、美白とかニキビ予防とかは、大昔に承認されたもので、
ガイドラインで一律に決まっていた試験方法ではないのです。)
まず、シワを改善するかどうかを調べる試験では、
被験者・モニターを集める際に
シワグレードが3から5の範囲の人を選ぶというルールがあります
(シワグレードは0から7までの8段階です)。
レチノールの試験では平均グレード4くらいの、
より重度な方で試験していました。
一方、他の成分の試験では、
だいたい平均グレード3点台の、
より軽度な方で試験していたケースが多いです。
そのうえでレチノールは、
シワの改善グレードが0.5〜1くらいの幅で
改善する、という結果でした。
より深いしわの被験者で試験して、
改善幅が出ているというところに、
レチノールのデータの厚みを感じます。
ライスパワーも良い結果ですが、
レチノールと比べると改善の幅はレチノールの方が
優れているかな、というところです。
ただ、どの成分だったとしても、
穏やかに整えるという範囲であって、
医薬品のようにシワを大幅に減らす・なくすということはできません。
即効性という面ではやはり医療の力を借りるのがベスト。
ですが、そちらには行きたくないという方は、
こうした成分を試してみる、という選択肢があります。
そして、次ですが、少し裏話をします。
実は、実際には、シワ改善のデータを持っている成分は、
これ以外にもたくさんあります。
日本では、医薬部外品の有効成分としての承認はされていない。
けれども、エビデンス自体は存在する、というケースです。
なぜ承認が取れないかというと、安全性試験がクリアできないからです。
というのも、動物実験ができないからです。
ヨーロッパから始まった動物実験禁止の流れが日本にも広がっていて、
化粧品分野では動物実験ができない風潮になっています
(医薬品は別です)。
古くからある成分(ニールワン以前)は、
まだ動物実験ができた時代のデータがあるので、
厚生労働省が求める安全性試験をクリアできます。
ですが、最新の原料は動物実験ができないため、
そこが大きなボトルネックになっています。
今「シワ改善」として承認されている成分は、
大昔の動物実験がまだできた頃のデータをうまく活用しながら、
効能を取得しているもの、とも言えます。
しかし安全性試験というのは、動物実験代替法というのが、
開発されてきておりまして、新規原料でもそういった安全性試験を
クリアしていれば、当社では採用しております。
隠れた優秀成分を積極的に配合検討しています。
とはいえ、しわ改善はプラスαのスキンケア。
やはり、一番効果的なのはシワを予防することだと考えます。
一番はやはり日焼け止めなどの紫外線防止。
その他にも太陽光からくる高エネルギー可視光線も
最近はシミに悪影響をすることがわかってきています。
つきましては、また今度、シワ予防のためにできることも、
エビデンスと一緒にまとめてご紹介しますね。
ということで、今日はこの辺で失礼致します。
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