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記事: 美テラシー講座Vol.3 有名ブランドの化粧品、実は別の会社が作ってる?!

美テラシー講座Vol.3 有名ブランドの化粧品、実は別の会社が作ってる?!
研究開発裏話

美テラシー講座Vol.3 有名ブランドの化粧品、実は別の会社が作ってる?!

【連載】美テラシー™︎講座 👉 この連載の記事一覧はこちら

スプレーゼ代表のすみしょうです。

今日は第3回目の「美テラシー講座」です。

前回は「お手持ちの化粧品の箱を見て、製造販売元をチェックしてみてください」というお題を出させていただきましたが、皆さん、確認できましたでしょうか?

見てみると「あれ?2つの会社名が書いてる」「1つの会社しか書いてない」なんてこともあったかもしれません。

今日のテーマは、まさにそれ。

「自分のコスメがどこで作られているのか、見極める方法」について解説していきます。

有名ブランド化粧品、実は別の会社が作ってる?

「発売している会社」と「中身を作っている会社」が違う。

これ、化粧品業界ではよくあることなんです。

例えば、マツモトキヨシさんで売っている、アロエ化粧水を例に見てみましょう。

これは結構ややこしくて、3つの会社が絡んでいます。

これを販売しているのは、もちろんマツモトキヨシさんですよね。

しかし、パッケージを見ると、お酒で有名な「大関」さんの名前もあります。なので、コラボ商品だということがわかります。

重要なのが、絶対に記載が必要な「製造販売元」の表記。

これがどこかを見てみると、そこには「株式会社コスモビューティー」と書かれています。

このコスモビューティーさんこそが、前回もお話ししたOEM会社(製造のプロ)。

 

つまり、どういう経緯でこうなったかわかりませんが、

 

企画:マツキヨさん

開発の窓口:大関さん

実際の処方・製造・充填:コスモビューティさん

 

という構造に見えます。

知ってるとドヤれる?「製造販売元」の本当の意味

一方で、カネボウさんのような大手メーカーの商品を見てみましょう。例えば「カネボウ オンスキンエッセンスV」という商品。

これの裏面を見ると、発売元とか製造販売元とは、あえて書いてなくて、「株式会社カネボウ化粧品」とだけ記載されてます。

これは、自社ブランドの商品を、自社で責任を持って製造販売しているパターンです。

発売元も製造販売元も同じだから1つの会社名しか書いてないのです。

ただし! ここからがちょっとマニアックなお話です。

「製造販売元がカネボウだからといって、必ずしもカネボウの自社工場で作っているとは限らない」 というケースもあるんです。

これ、言葉がややこしいんですよね。 「製造」とついているので、てっきり「工場で作っている人たち」だと思ってしまいますよね?

でも法律上、製造販売元というのは「品質や安全の全責任を負う会社」のことを指します。

万が一肌トラブルが起きたり、商品に不具合があったりした時に、回収や対応をする責任者、という意味なんです。

つまり、自社工場を持っていなくても、許可取得済みの会社なら「製造販売元」として名前を載せることができるんです。

つまり、

製造販売元→カネボウ

実際の製造工場→別のOEM会社(パッケージには出てこない)

というパターンもよくあります。

大手メーカーがあえてOEM工場に任せる理由

では、なぜ大手メーカーがわざわざ他社(OEM)に任せるのか。

私の元開発者としての肌感覚ですが、こんな使い分けがあるように思います。

  • 自社で作るもの:最先端の成分や処方ノウハウなど、企業秘密を守りたいもの。
  • OEMに任せるもの:自社で作るのが大変で特殊な設備が必要なもの。

特殊設備が必要なものは、他社OEMに任せていることが多いという印象。

この「特殊な設備」の代表例が、カラーコスメ(メイクアップ品)、洗顔パウダー、スプレー缶(エアゾール)などの製品です。

カラーコスメは、工場が色素だらけで掃除しても取れないんです。

スキンケア製品と一緒にすることができないし、充填設備も結構特殊なものを使います。

洗顔パウダーは、粉末を混ぜる特殊設備が必要ですし、エアゾールも高圧ガス管理が大変です。

そのため、どんな大手メーカーであっても、それを作るためだけに工場を維持するのは大変なので、専用の設備を持つプロの工場にお願いすることがあります。

この例外パターンの場合は、パッケージを見ただけでは見抜けませんが、「製造販売元=大手メーカー」となっていても、実は中身を作ったのはOEM会社、というパターンは結構あります。

もし気になったら、そのブランドのHPを見て「自社工場」や「研究設備」の紹介があるかチェックしてみて、工場を保有してるかどうかまでみるとわかると思います。

余談

ちなみに、当社もスプレーゼという化粧品ブランドを販売しておりますが、企画や処方の方向性は、当社とOEM工場さんで、実製造と製造販売元はOEM工場さんです。以下は2026年1月時点でお願いしている工場様です。(予定も含む)

  • ニコスタービューテック:ファンケルの子会社で。クレンジングオイルのスペシャリスト
  • トキワ:日焼け止めやカラーコスメのスペシャリスト
  • 山田製薬:サロン製品も手がけるシャンプー・トリートメントのスペシャリスト

1つのOEM会社さんに全ての商品をお任せすると管理は楽なのですが、その工場さんによって得意なことが違うのです。

当社では、最高の処方を作るためにベストの研究所と工場を常に選択しています。

実は就職先としても狙い目です

ちなみに、こうした裏側を支える化粧品OEM会社って、実はたくさんあります。私も就職するまで全然知らなかったのですが、本当にめちゃくちゃあります。有名ところで言うと、、

  • TOA(旧:日本コルマー)
  • 東洋ビューティ
  • ニコスタービューテック
  • 山田製薬
  • CSラボ
  • コスモビューティ
  • サティス製薬
  • ジュアンビューティ
  • トキワ
  • アンズコーポレーション

などなど。

一般の方にはあまり知られていませんが、業界では超有名な企業ばかりです。

もしこれから化粧品業界に就職したい学生さんがいたら、表のブランドだけでなく、こういう「裏側で支えるプロ集団」に目を向けてみるのも面白い選択肢だと思います。

今回の宿題

ということで、まとめです。

「有名ブランドだからといって、その会社が工場で作っているとは限らない」。

製造販売元をチェックすると、業界の裏側が少し見えてきます。

次の宿題として、そのブランドや製品の好きなところを考えてみてください!

肌への優しさ?成分や効果?コスパ?可愛さ?

次のテーマに繋がっていきますので、お楽しみに。


【編集後記】

最近はずっとパソコン仕事ばかりで、腰と背中がバキバキでして・・・。

しかしながら、ノートパソコンに繋げる、外付けモニターを買ったら治りました。

姿勢は大事だな〜と。作業効率も格段に上がったし。

それでは、また次の講座でお会いしましょう。さようなら!