
スプレーゼの日焼け止め、SPF試験の生データをそのまま公開します。
SPF50と書いてある日焼け止めが、実際にはSPF4しかなかった。2025年にオーストラリアで起きたこの問題、その後どうなったか知っていますか?
日本ではあまり報道されていませんが、日焼け止め大国オーストラリアでは大騒ぎになっており、法律を変えるような動きが出ているようです。
あの問題の核心は、「SPFの試験データが綺麗すぎた」こと。
被験者10人全員が小数点以下まで同じSPF値を示す、ありえないデータが報告書に並んでいたのです。
では、私たちスプレーゼの日焼け止めはどうなのか。
今回は、私たちが実際に取得した試験報告書のデータをそのまま公開します。
なぜSPF25前後を狙ったのか——設計思想から話します
スプレーゼのレチノデイクリームは、スキンケアとして毎日気持ちよく使い続けられることを最優先に設計しています。
デイリーシーンであればSPFは「20〜30」でも良い。そういう設計です。
SPF50+を実現しようとすると、紫外線防御成分の配合量を増やす必要があり、使用感の悪化や、肌への刺激感のリスクが高まります。
環境省の紫外線保健指導マニュアルも、日常使いであれば過剰なSPFは必ずしも必要ではないという考え方を示しており、汗水をかかないデイリーシーンであればSPF20〜30で十分と私も考えています。
ただし、UVAだけは妥協しませんでした。
肌の奥まで侵入するUVA、特にロングUVA(UVA-I)は窓ガラスも通り抜けて室内にも届き、長期的な肌へのダメージリスクが指摘されています。
毎日使うクリームだからこそ、ここは手を抜かずに、幅広い波長域のUVAをしっかり防御できる処方を目指しました。
実際のSPF試験データ、全部見せます
当社が2025年に国内機関で取得した試験報告書の結果です。
試験はISO24444:2019(SPF)とISO24442:2022(UVAPF)という国際規格に完全準拠したISO認定の国内機関に依頼し、日本人成人のボランティアの方々の背中をお借りして正式な手順で行っています。
SPF試験結果
19名で実施し、解析対象10人(除外9人については後述)となりました。被験者ごとのSPF値はこのとおりです。

要約するとこのような感じです。
| 被験者 | SPF値 |
|---|---|
| 1 | 33.3 |
| 2 | 33.7 |
| 3 | 42.5 |
| 4 | 37.7 |
| 5 | 34.8 |
| 6 | 22.8 |
| 7 | 40.0 |
| 8 | 55.0 |
| 9 | 40.0 |
| 10 | 35.3 |
平均SPF:37.5
95%信頼区間:31.6〜43.4
ばらつき幅:15.6%(規定の17%以内で試験成立)
ご覧の通り、22.8から55.0まで、かなりばらついています。
この「95%信頼区間:31.6〜43.4」というのは、同じ試験を100回繰り返したら、95回はSPFの平均値がこの範囲に収まる、という意味です。
そして「ばらつき幅15.6%」というのは、平均37.5に対して上下約5.9ポイントのばらつきがあるということ。
ISOの規定では、このばらつき幅が17%以内、つまり平均37.5に対して上下6.4ポイント以内に収まっていれば試験成立です。今回の31.6〜43.4はその範囲内でした。
人間の肌は一人ひとり違うのだから、全員が小数点以下まで同じ数値になるはずがない。宝くじに当たるようなものだ、というコメントをされていた方もいましたが、まさにその通りです。
除外について
ちなみに、今回のSPF試験は19人で実施しましたが、9人は除外されています。
除外には2種類あります。
ひとつは「そもそも試験が成立しなかった」ケース(6名)。紫外線をどれだけ当てても肌がまったく赤くならない、あるいは逆に最初から全部位が赤くなってしまい、「どこから焼けるか」という境目が測定できない状態です。これは試験を実施する前の段階の話なので、ISO規格上「参加者としてカウントしない」と定められています。
もうひとつは「試験は実施できたが、データが有効でなかった」ケース(3名)。弱い紫外線では赤くなるのに、より強い紫外線では逆に赤くならないという矛盾した結果が出た方などです。こちらは「1人分消費した」としてカウントされます。
ISOでは除外者が多すぎると試験そのものが不成立になるルールがあり、都合の良いデータだけを恣意的に選ぶことはできません。今回は規定内の除外者数で、試験成立と認定されました。
UVAPF試験結果(PA値)
総被験者15名を対象に試験を実施し、ISO規格の判定基準に従って10名のデータを解析しました。こちらも試験成立と認定されています。
平均UVAPF:17.3
95%信頼区間:14.5〜20.1
ばらつき幅:16.2%(規定の17%以内で試験成立)
となっており、「PA++++」の区分となりました。(PA++++はUVAPFが16以上です。)
今後の改良点としては、ばらつき幅が規定ギリギリだったこと。
UVフィルターは粉体のものも使用しているため、その分散の均一性を改良すると、より安定した測定結果となる、日焼け止めになるのではと考えています。
最後に:ブログを読んでくださったあなたへお知らせ
最後までお読みいただきありがとうございました。
スプレーゼは、皮膚科学的に必要なものだけ作る。成分は推奨配合量を配合。それがスプレーゼのポリシーです。
日焼け止めの「数字」を信じていいかどうか、わからなくなっている方に届いてほしい。そういう思いでこのデータを公開しました。普通は公開しないと思います。
でも、自社で責任を持って試験機関に依頼し、測定をしている以上、それを見せることが誠実だと考えました。
スプレーゼのモノづくりの姿勢が「なんか良いな。」と思っていただけたなら、一度スプレーゼの商品を使ってみませんか。
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⚠️数に限りがございますので、おひとり様一回限りでお願いしております。

参考
- ISO 24444:2019「化粧品‐日焼け防止効果の試験方法‐SPFのin vivo測定」
- ISO 24442:2022「化粧品‐日焼け防止効果の試験方法‐UVA防止効果のin vivo測定」
- 日本皮膚科学会「日焼け止めの正しい使い方」
- 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
